なぜ小さな灯りなのか?
2W(ワット)の灯りのルーツについては
ブログ(2Wの秘密)で書かせていただきました。
LEDの光がチクチクしてどうにも好きになれなかった私が
色々と試行錯誤して作っていったのが2Wシリーズです。
(詳細はブログをご参照ください)
今回のコラムでは、2Wの枠を超えて、小さな灯りの可能性や
役割、効果について書きたいと思います。
その1 これまでなかった 小さな灯り。
今では100均ショップでも目にする小さな灯り。
少し前まで弊社以外の小さな灯り(1~2W)を目にすることは
ほとんどありませんでした。
このような灯りがどこでも作れるようになったのは、
LEDの登場と進化の恩恵だと思っています。
LEDは今や、米粒より小さなものでも、従来の天井照明
(ダウンライト等)ほどの明るさになってきています。
これを上手く使わない手はありません。
では、どのように使ったらよいのでしょうか?
今市場に並ぶ小さな灯りは、上質な間接照明に向いているとは言い難く
その使い方もユーザーにゆだねられています。
1~2W領域の照明を解き明かした文献やデザイナーはいません。
ここに書いている内容は、我々が可能性を追って開拓してきた内容です。
実験結果を主としていますが、部分的に個人的な主観や予測などを含め
書いておりますことを、どうぞご了承ください。
ここが違う! 小さなあかり
Feel Labの小さな灯りは、「光の質」「広がり方」「眩しさを感じない」点を
追求して作られています。
光には「質」という考え方があるのをご存知ですか?
ものの色を綺麗に見せたり、適度な強さで照らしたり、やわらかく見せるなど
見た目は同じような照明であっても、中身は千差万別です。
Feel Labの灯りは、直視しても眩しさを感じず、明るいところでも
キラっとしたインパクトを感じるよう、繊細にチューニングされています。
しかし小さな灯りといえど使い方を間違えると
◆綺麗な空間が作れない
◆お洒落に見えない
◆効果が実感できない など、、
残念な結果になることもあります。
これまでなかった小さな灯りの分野。
そこには大きな可能性がひそんでいると我々は考えています。
私たちと一緒に小さな灯りの世界を解き明かしていきましょう!
導入編 消さなくてもよい照明
「使わないときは消しなさい!」
私も幼いころによく言われました。
「ちょうど今、消そうと思ったのに、、、」
・・・と反論し、余計に叱られたものです。
省エネの観点ではこれはもちろん正解です。
LEDは従来の白熱電球に比べ、消費電力は格段に向上に
近年では10分の1ほどになりました。
発熱も少なく、点けたままでも夏場の冷房を妨げることもありません。
だからといって、消さないなんてもったいないし、乱暴だ!
と思われるかも知れません。
Feel Labの照明を「点けっぱなしでいい」
と言う背景には
あまり語られないちょっとした秘密があるのです。
ON/OFFのたび発生する電気代
照明に限った話ではありませんが、電気機器はスイッチを入り切りするたびに
発生する電気代というものがひそんでいます。
たくさんの電気を使う機器は、入り切りを頻繁に行った方が電気代は有利です。
しかしもともと消費電力が少ないLEDはそうとは言い切れない側面があるのです。
また、
LEDの寿命は一般的に40000時間です。弊社の製品も同様です。
ここで言う寿命とは、発光部の寿命のことで、実はそれ以外のパーツは
使い方によって寿命が短くなることがあるのです。
あまり語られていませんが、事実です。
その要因となるのが、なんとON/OFFなのです!
頻繁にON/OFFしすぎると、余計に寿命が短くなってしまいます。
上手なON/OFFは省エネに繋がることもありますが
無駄な操作は省エネにも寄与せず、
機器の寿命にも影響を与えることがあるのです。
不思議な感じがするかもしれませんがこれは事実です。
(蛍光灯にも同じことが言えます)
他社照明のことまでは言い及びませんが
Feel Labの照明は安心して連続点灯いただいて構いません!
電気代は24時間点灯しても10円~30円/月程度。
ecoの観点からも、胸を張って
連続点灯頂いて大丈夫です。
導入編2 直視しても眩しくない照明
眩しさについて Feel Labでは徹底した実験を行っています。
その実験をするためにラボスペースを作ったといっても過言では
ありません。
まぶしさ=不快 と照明の世界では言われており、
これをさりげなく取り除いてあげることがプロの仕事です。
照明器具の中には、光源をそのまま見せて演出効果を高めているものも
ありますが、長い期間過ごす部屋の照明などには適していません。
では、眩しさとはどうして生まれるのでしょうか。
我々が大切にしているのは
空間照明(アンビエント)とその照明器具のバランスです。
どんな空間(アンビエント)でその照明が使われるのか?
が大切になってきます。
人の目は明るさと暗さに順応するようにできており、
昼間の10万ルクスから、月夜の0.1ルクスまで
超高感度で適応しています。
周囲が明るい中では照明を明るく感じることは難しく、
逆に暗闇の中では照明を眩しく感じることが多いのは
目の順応機能のためです。
私たちが目指す照明は相反する2つのテーマがあります。
「明るいところでもきらっとインパクトがある」
「暗い処でも眩しくない」
これを実現するために、シンプルに見える器具の中で
実は色々なことをやっており、主には「光の反射」をうまく使い、
暗がりでも眩しさを感じない(感じにくい)という
難テーマを実現するに至りました。
直視できる灯りは
実験、体感、改善の繰り返しから生まれたものなのです。
導入編3 楽しいあかり
美しいやお洒落、には相応のセオリーがあります。
照明デザインの世界でお洒落とは、陰影に起因していることが多く、
その陰影バランスはこれまでの経験上、身体に叩き込まれています。
「美しい」にもさまざまありますが、余計なものをはらんでいない
ミニマルで機能的なものは美しいものです。
しかし、「楽しい」の場合は話は別です。
楽しいと感じるものは個人個人、みな違うからです。
Feel Labでは製品を創造していく際に、
「楽しさを感じる」ことをとても大切にしています。
どの辺がどう楽しいのかを言葉にするのは難しいですが、
お使いいただく日常のシーンで、そう感じていただけるよう
日々研鑽しつつ、我々も楽しみながら制作しています。
日常に
ほっこり&にっこりが増えますように。
2018-04-18 16:08:48
おしゃれ照明空間のつくり方
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