デザイナーズブログ
おしゃれ、綺麗は照明デザインの導入編。
ほんとうに目指すのは、生理的なくつろぎ。
最近、毎朝のミーティングが白熱する。
なぜかって?いうと、みんなの個性がぶつかり合うからです。
照明の世界は奥深く、いやまだ私にも奥の奥までは見えておらず
小さな灯りを作るだけでも、途方もなく議論は尽きないのであります。
わたしはその議論を愉しんでいるのだけど、新人シマウラは
今日も泣きそうな顔をしていました。
飛び交う議論にまだついて行けてないようですが
きっとそのうち「ゲンマさん、それもう古いですよ」なんて
生意気言い出すんだろうな、と
その日を待ちわびるワタクシであります。
ほんとにそんな言い方したら許さないですけどね笑
独りではたどりつけない場所も
3人でならいけるかもしれない。
そう感じるこの頃です。
人が生理的にくつろぐ、って
そんな照明、いいなぁ。
2018-04-18 21:55:05
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私以外、大して酒も飲まんし
趣味もあまりない
結局、ただひたすら、照明づくりなんですよね。
休みの日も。
それが最高の贅沢なんですけどね。
悩むのも息抜きも 泣くのも笑うのも
ぜんぶ照明づくりと工房に繋がっています。
最近出会うお客様から
「ちゃんと食べてるの~?」
「たまには休息も必要ですよ~」
「寝ていますか?」
など、
あたたかなお言葉をいただきます。
母親の年代のお客様からは
「あなたの生活が心配・・」 と
定期的に電話をくださる方まで。
涙が出そうになります。
反面、
自分が他人の目に、いかにダメな感じに
映っているかということを、思い知らされる
瞬間でもあります。
切羽詰まった感じが出てしまって
いるのでしょうねぇ。
いかん、いかん、もっとちゃんとしなくては。
たまには照明から離れて
みんな(男3人)で出掛けてみたり
飲み屋さんをはしごしてみたり
スポーツにいそしんだりと(イメージできないけど)
そうゆう心のゆとりに繋がることが
必要なんですね、きっと。
この6年、まったくそうゆうことを
忘れていました。
そう、思い立ったが吉日!ということで
先日、工房付近の河原で
暑気払いのバーベキューを開催(^^
やっぱりこうゆう時間って大切だな、、と
皆の笑顔を見ながら感じました。
たまには中心から離れて客観的に見てみると
見えてくるものってありますね。
大切な気づきを、お客様の言葉と仲間の笑顔から
教えてもらいました。
2018-04-18 21:43:38
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文明が届いていない。
手垢がついていない、
というくつろぎ。
だから、ここにいるんだ。飯能、いいぞ!
*******************
お客様からよく聞かれるのは
「なんで飯能でやることにしたのですか?」
ということ。
もともとこの地になんの繋がりもなかった
わたくし。
私がまだ会社に勤めていた10年ほど前のこと、
あるプロジェクトで出会った発明家のじいさんが
きっかけでした。
その方は60代で一人で会社をやっておられ
失礼ながら一目で分かる「この人変わってる」感。
そしてあふれ出るエネルギー。
私は吸い寄せられるように
この方がいる飯能に通い始めたのでした。
始めは月に1回ほど。
次第に回数が増え、そして気づけば毎週末!笑
そして5年後、私は会社を辞め
飯能の住人になったのでした。
とにかく飯能って、いいところなんですよ。
大自然や人の良さは言うまでもなくですが
ココはものづくり人にとって、最適な環境なのですね。
雑念を感じないで済む、というところが
一番気に入ってまいす。
なぜだか飯能wakersはみんなかっこつけていない。
いやらしい感じとか計算高い感じゼロ。
だから、自分もスっと等身大の自分でいられます。
必要以上に人の目を気にしたりすることもなく、
誰がどうした何食ったという
些細な情報に
心を持っていかれることもありません。
東京で仕事しているときに比べ
一つのことに集中しやすい感じがしています。
制作の際に音を出しても大丈夫だし(特にココは)
困ったら誰かが助けてくれるし
ちなみにうちの両隣は、板金工場、塗装屋さんなので
頻繁に連携させていただいてます。
HANNO is just my oasis!
キャンプ場やら綺麗な河原
クライミングゲレンデ、トレッキングにバードウオッチング
自然遊びはいうまでもなく最高です。
・・・きっかけは、変わり者のじいさん。なのでした笑
このお方のお話はズドーーーンと長くなるので
またべつの機会にてお話します。
飯能いいとこ 一度はおいで!!
2018-04-18 21:42:23
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ムーミンのテーマパーク開園まであと半年。
飯能には従来からフィンランド公認のムーミンにちなんだ
公園があり、
2019年には、ここから程近くの宮沢湖に、ドデカイ
テーマパーク(metsa)がオープンする。
おどろきましたよ。静かだけが取り柄のこの地ですから。
人がこの地にたくさん集まることには抵抗があるけれど
折角お客様が飯能に来てくれるのなら、
楽しんでいってもらいたい。
微力だけど、僕らにも何かできることがあるか?
最近はこのテーマで、ディスカッションを行う3人。
色々話し合った結果、
このおんぼろ工房にも多少は楽しいことがあるので、
ムーミン系の方々にも立ち寄ってもらえたらと思っている。
ということで、まずは大掃除から始めた。次第デス。
なんとなくですが、ワクワクしてきました。
ムーミンが近くにいるのかも笑
2018-04-18 17:49:38
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やっぱり照明が好きなんです
未来を照らしたい そんな灯りをつくりたい
小さな灯りの先に 道なんてないかもしれない
だったら作るしかない。
僕らが途方もなくラボで実験・体感してきたことを素直にお伝えしたい。
灯りの楽しさ、可能性、パワー。
とにかく何だか訳も分からず灯りが好きで
ただそれだけの繋がりで集まった男3人。
職人、作家、デザイナー。
立場や得意分野はそれぞれだが、それぞれの感性で
これからも誰かの心が少しあたたかくなるような灯りを
作り続けていきたい。
2018-04-18 15:46:55
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男3人、個性爆発!?
灯りが好きすぎ、ということだけで繋がった3人。
職人 イイダ 55歳 無口
作家 シマウラ 32歳 普通にいいやつ
デザイナー ゲンマ(私) 45歳 偏屈
こんな3人。バラバラだが、それもいいのかな、と思っている。
職人イイダは、休みの度に自分の好きな灯りを作り続けており
最近急に面白いものを放出しはじめた。おっ。
イイダの心境に何があった?
かなり面白いので、イイダ専用コーナーを作って
お披露目していきたいと思っている。
悩み続ける大型新人シマウラ。大型⇒背がデカイという意味笑。
真面目なんです、シマウラは。
いつも何かに悩んでいる。どこにそんな悩む出来事があるのか、
というくらい考え込んでいるように見える。
モリモリに盛ってから、削ぎ落していくのだろう。
それがシマウラのルーティーン。
それも大事な個性。爆発に期待。
わたし、ゲンマ。
ヒゲ、ネクラ、灯り熱やばい
焚き火の原始生活。
出会いの運だけで生きている。ともだちが勝手にやってくれた占いで
今年は爆発するらしい笑(多分ウソ)
3人しかいないし、気楽に、思い切り、爆発していくしかない!
2018-04-18 12:27:59
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私のつくる灯りは、ほとんどが2W(ワット)でデザインされています。
電球が60w(ワット)だとしたら、30分の1の小さなあかりです。
なぜ電球よりもずーっと小さな2wの灯りにこだわってきたのか?
これまでちゃんと残していなかった気がするのであらためて書いてみたいと
思います。
私はLED照明がずっと苦手でした。10年以上もLEDに関わっていながら実は、
ずっとLEDの光が好きではありませんでした。ハッキリ言えば大嫌い。 同じよう
に感じている方、きっと多いですよね。
LEDの、チクチクとした光。目に刺さるような、LEDのまっすぐ伸びる光。
なごみを感じないし、どうしても好きになれない。LEDを見ていると必ず頭が痛く
なってしまう。これは今も変わっていません。 性質のようなものなのでしょうか・・・。
そんな私が5年前、LEDのデザインを始めたのは、チクチクとんがった光を何とか
して好きになりたかったからでした。
LEDの光は嫌いだけど、でもものすごくecoで、米粒大の大きさ。
デザインの可能性は無限大。LEDは技術的・デザイン的にはすごくいい子なんです。
好きではないけどずっと気になる存在でしたね。
デザインを始めた当初、フォルムや配光をつくるいわゆるデザイン、というよりむしろ
光空間の中で過ごす”人体実験”を繰り返していたにすぎません。
しかしその頃やっていた人体実験が、後々、徐々に意味を持ちはじめたのです。
実験のために自力制作したラボ
床は廃材。壁は照明効果を意識して左官で仕上げ
ニッチ・壁面照明・各種間接照明・棚下・エッジライト・スポットなど
思いつくものはすべて盛り込んだ
真冬はストーブ&練炭を焚きながら作業に没頭
初めて灯りが入る。
当時は実験といっても私ひとりしかいませんので全て自分の身体を使う人体実験。
この角度から光照射すると頭が痛くなる、、とか この光ならなごんで眠気を感じる
よね、など、企業や大学のアカデミックさとは程遠いものでした。
が、、取りつかれたように実験を繰り返す日々。
実験テーマを100以上並べて向き合いました。
大雪の夜も実験
夜な夜な一人で実験を繰り返すというシチュエーションがとにかくバカバカしくて楽し
かったのと、光によってこんなにも感じ方が変わるんだということに新鮮な驚きもあり、
毎夜実験を繰り返す日々。それを1年半くらいやっていましたかね。
我ながらよくも飽きずにやっていたものだな、と思います。
その後、取り組みを面白がってくれる人がポツポツ出てきて、企業の開発者が見学に
来て意見交換したり、大学の先生たちが各地から集まり、実験小屋でまさかのシンポ
ジウムを開いたりと不思議な展開が続きました。
東京ビックサイトで講演や、シンポジウムで発表の機会もいただきました。
今もラボには面白い方が集まります
普通、企業や大学で行う実験・研究は、仮説をもとにそれを証明するための
モニターテストを行うのが常ですが、実験も短時間なものがほとんどで、その
空間で長期間すごしたり、何日も掛けて光の効果を体感することは、どこも
やっていないそうです。
研究者やデザイナーがやりたくても、様々な大人の事情で不可能、、、という
のが実情のようですね。
さまざまな事情があるにせよ、本当に課題を解決しようとするならばやってみな
くては。とことん、向き合わなければ。
本当に大事なのは、本当に、そうだってことを示すことだと私はと思っています。
ラボ実験では、いったん明るい照明を作ってから、徐々に引き算していく方法を
取りました。作っては、過ごす、改善して、また過ごすを何度も繰り替えす日々・・・汗
長期間の試行錯誤の上、最終的にたどり着いたのが2Wの灯りだったのです。
私がはじめて好きになったLED 電球型のLiLi(ライライ)
これが2Wの灯りを作り始めたルーツです。
2018-01-12 16:25:43